【転職&年収UP】デキるIT営業にオススメな「資格」をご紹介by外資IT社員

からはち(@kara_hachi)です。

「営業の資格」と聞くと、「営業は売るのが仕事だから、資格なんていらないんや!」という人もいますが、IT営業の場合、取得をオススメする資格というのがあります。

理由としては2つ。

  • IT知識が必要だから
  • 転職で年収UPが期待できるから。

IT営業の場合、実際に導入するエンジニアやコンサルのようにIT技術に精通する必要はありませんが、それでもお客さんは会社内のIT部門か、実際にシステムを利用する業務部門の人達になります。

つまり、何が言いたいかというと、技術的な話になりがちなんですよね。

「営業だからわかりません!持ち帰って確認します!」と言うのは営業の常ですが、

それが「製品固有の用語」なのか、それとも「一般的なIT用語」なのかによって、顧客からの信頼度も変わってきます。

だって、「サーバ」や「クラウド」というような単語を理解していないIT営業の勧める商品って買いたいですか??

「小麦が何かわからないけれど、パン買ってください!」と言っているようなものですからね。笑

もちろん顧客も長年の社内ITシステムの導入をおこなっているので、

「まあ、営業だしね。見積もりが正確ならええか」くらいの期待感の人もいますが、

最低限、ITの現場の人達と会話ができるレベルのIT知識を身につけた方がよいでしょう。

そこでおすすめなのが“基本情報技術試験“という資格です。

基本情報技術者試験

IT資格の中で最も知名度のある資格が基本情報技術者試験です。

最も知名度がある資格ですが、基本的なIT知識からプログラミングまで網羅しているため、「ITの知識を身につける」ためには最適な資格になっています。

基本という名前はついていますが、この試験は2週間前に勉強を始めてすぐに合格できる試験ではなく、IT知識がない状態だとかなり気合をいれて勉強する必要があります。

ITパスポートじゃダメなの?

営業やマーケティング、人事などの「技術職じゃない人」向けに人気なのがITパスポートですが、私の肌感覚だと「これだとあまりにも漠然としすぎているかな」という感じです。

もっとWebの仕組みやネットワークやDBとアプリケーションの関係に関して概要でも理解できればよいのですが、ITパスポートの場合はもっと概念的で「ITと企業活動」、「ITストラテジ」のような問題が多いんですよね。

あまり技術の理解が出来る試験ではありません。

ITパスポートは本当に「ITってそもそも何だっけ?ホラー映画?」という人にはよいかもしれませんが、

それを取得したからといって、IT営業として必要な最低限の技術力がつく訳ではありません。

それに対して、基本情報技術者試験はIT技術者の転職資格の中でもかなり評価される資格の一つなので、取得しておいて損は全くありません!!

何はともわれTOEIC!!!

今ではどんな職業でも「とりあえずTOEICはとっておけ!」と言われる時代ですが、

IT営業でも同様で、マジで取得しておいた方がよい資格です。

TOEICスコア自体がIT営業の仕事に役に立つかというと、全く役にはたちません。笑

しかし、TOEICスコアの力が最も発揮される時が「転職活動」の時です。

そもそもIT営業の面接は、エンジニアやITコンサルとは違い、技術力などの客観的な資格や経験というのがわかりにくい職種です。

ぶっちゃけて言えば、「○○の売上を上げて、会社に貢献しました!」と言っても、そのバックグラウンドチェックをするのは本当に難しいものです。

またその売上自体が本当でもたまたま、買い替え需要のある顧客の担当になっただけで自動的に売れたって可能性もあるので、、、、

その点、TOEICスコアというのは、日本では数少ないある程度の英語力の目安になる共通資格と言えるため、

面接官が「この人を採用しましょう!」という社内稟議を通すための好材料にもなります。

またIT営業のキャリアを進むのであれば、頭に思い浮かべるのは、外資系企業。

Google, Microsoft, IBM, SAP, Oracle, Amazon, Cisco, SalesForce, Hubpot, HP, DELL, Appleなどなど。

これらの企業は日本でも高水準の給料体系と待遇で有名ですが、就職するにはやはり英語力が必要と言われています。

英語面接を組み入れている会社や、「TOEICスコアある程度持っていればいいんじゃないの?」という会社まで様々ですが、

かなり重要視しているのは間違いありません。

「外資IT企業ってそんなに英語力が必要なの?」と思う人がいるかもしれませんが、

ぶっちゃけ殆どつかいませんw

そりゃそうですよね。

IT営業だろうが、ITコンサルだろうが、お客さんは日本人です。

では、どういう時に英語が必要になるかというと、外資系企業では「出世するために」英語力が必要になります。

自分が出世するとある時点で本国やAPACなどがレポートラインになり、密なコミュニケーションが必要になるのです。

そのため、もし出世したいなら、日常英会話だけではなく、海外の上司と交渉できるレベルまで昇華させる必要があります。

また多くの外資企業ではリクルーター組織があり、彼ら自身の上司がAPACなどで管理されている場合が多いために特に英語力は重視されます。

どれくらいのTOEICスコアがあればよいの?

私のイメージだと最低TOEIC600、TOEIC800なら外資系であろうとも書類選考で落ちることはないと思います。

ただ、英語面接を取り入れている企業が求める英語力はTOEICを遥かに超えているので、英語面接がある外資IT企業を受けたいなら、TOEICではなく、英会話の勉強を行う必要がありますね。

とにかく、TOEICの錯覚資産というのは本当に大きいものなので、

転職前に勉強しておいて、転職&給料UPに繋げていきましょう!!!

マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)

Word、Excel、PowerPoint、Access、Outlookの資格です。

社会人になったらわかりますが、IT営業問わず、Microsoft Office製品を使うことは本当に多いです。

営業なら、Excelで管理する顧客に電話をかけ、パワポで作った資料で商談し、Wordで書いた契約書を顧客に渡します。

まあ、もちろんある程度の規模になると、CRMやSFAなどのシステムを利用しますが、

基本的にはMicrosoftOffice製品の知識を持っていると本当に実用的なので、仕事の生産性を爆アゲすることができます。

またベンダー資格でありがちな有効期限などがなく、バージョンによる違いのみなので、

資格更新するために何回も受験する必要はありません。

自分の担当製品のベンダー資格

IT営業で一番困ることは顧客から「おたくの○○って機能ってうちのシステム構成でも使えるの?」みたいな質問が来ることで、

殆どの場合は、「確認します!事例があるかどうかも併せて調べます」みたいな回答をすることになります。

自社の技術部隊に質問を投げてもよいですが、ある程度自分で答えることが出来ればリードタイムを短縮することができますし、顧客からも「お、こいつはわかるやつだな」と思われる可能性は高いです。

そこで出てくるのが「自分の担当製品のベンダー資格」です。AWSでもOracleやCiscoでも資格を取得することが出来れば、その過程で身につけたIT知識は本当に営業成績向上に役に立つと思います。

ただ、私はそこまでIT営業が行う必要もないかなと持っています。笑

理由としては、

  • ベンダー資格の受験料は高い!
  • 定期的な更新が必要
  • そもそも論として、かなり難しい
  • 技術職になげればいいんじゃね?

ということがあります。

それなら、TOEICや基本情報技術者試験などを受験した方が自身の将来のためになるのかなと思っています。

IT営業で最もおすすめの資格は?

私の中でIT営業が持っておくべき資格の優先順位としては、

TOEIC>>>>>>基本情報技術者試験≧MOS>>>各種担当のベンダー資格

って感じですかね。

TOEIC圧倒的ですね。笑

正直、技術系資格は持っていなくても、全く困ることはありませんし、

もしわからない部分があれば同行しているセールスコンサルやプリセールスに聞くか、一度自社に持ち帰って技術者に問い合わせればよいだけです。

ただ、TOEICに関しては外資IT企業への登竜門的な資格となっているため、

絶対に取得しておくべきです。

という感じで今回はIT営業の持っていたら有利になる資格を解説してみました!