からはち(@kara_hachi)です。
今回、話をする内容は一言で言うと、「年を重ねると、選択肢はどんどん狭まるから、自分の理想のキャリアにしっかり寄せていくことがとても重要だよ」という話です。
大学生の就活時は膨大な数の選択肢に圧倒されるが・・・
就活時、大学生は自己分析と業界研究を行いますが、その際に、「世の中にはこんなにたくさんの業界、会社、それに職種があるんだな」っと。
人によっては、「自分に何が合うなんてわからないし、選びきれないよ」という人もいるかもしれません。
大学生の就活の時は、このように自分の前に無限の可能性があるように感じますが、
ぶっちゃけこの時点でもある程度、選択肢は狭まっているのです。
例えば、私はMARCHの経営学部出身のため、
大学に入学した時点で、医者や看護師になることは出来ませんし、理系の研究職というのも難しいでしょう。
在学中に会計士や弁護士の資格をとっていれば、そのような士業に就くことも出来ますが、
私のようにのんべんだらりと大学生活を過ごした人はそのような資格も持っていません。
そして、学歴によっては入れるかどうか決まる会社もあります。
殆どの企業なら、MARCHの学歴があればエントリーシートなどで足切りを食らうことはありませんが、外資投資銀行のフロントなどはやはり最低でも早慶、東大や海外の大学じゃないとエントリーシートですら通るのは難しい。
逆に日東駒専レベルの場合、どの業界でもNo.1になっている企業とかだとエントリーシートが通りにくいかもしれません。
このように大学生の就活では無限の可能性があるように見えても、実は「目に見えない不可能な選択肢」や「自分のスペックだと難しい選択肢」というものが存在しており、
就活開始時には、ある程度、選択肢が狭まっているのです。
社会人になると選択肢の狭まりは加速度的に早くなる
そして、その選択肢は社会人になると、加速度的に狭まります。
就活が終わり、入社してから、
「会社に入ってみたら、業務が予想と違っていた」とか、
「会社の風土に合わない」というような理由で、
自分の将来のキャリアプランに関して悩む人はいるでしょう。
しかし、その時点で更に、選択肢が狭まっているのです。
第二新卒という言葉があり、ポテンシャル採用として様々な業界を選びなおせるようなイメージがありますが、
やはり第二新卒を募集しているところは同業界か、近しい業界からの転職者を希望しています。
例えば、
私のような外資ITベンダーの場合は、Web系、SIer系、コンサル系なら第二新卒でも応募できると思いますが、流通やアパレルなどではかなり厳しいと言わざるを得ません。
「未経験の第二新卒でもok!」というところは、
やはり人手不足で待遇が良くないところが多い傾向になります。
そのため、合わない会社はすぐに辞めて、第二新卒として転職をするのか、それとも石の上にも三年という言葉を信じて、スキルを身につけるのか悩む人もいるかもしれません。
しかし、殆どの人が日々の仕事に追われて、「まあ、仕事だしな」と自分の気持ちに蓋をしてしまいます。
が、
ここで考えてほしいのは、大学生の就活とは違い、年を重ねる毎に選択肢は加速度的に減っていくということです。
転職時にはキャリアや年齢によって求められるものが異なるため
採用者の目線から言うと、最初に「こういう人が良いな」という理想像があり、
また日々多くの応募者と面接していく中で、
「これくらいの年齢やキャリアだったら、こういうことを経験してほしい」という頭の中のボーダーがあります。
例えば、第二新卒なら特に業界などは問わないが、ポテンシャルを見せてほしいとか、
20代後半なら、一通りの仕事が出来るか、
30代ならマネージャー経験はあるか等です。
もちろん会社によって違いますが、
このように年齢によって求められるものがどんどん高くなり、選択肢が狭まっていくのです。
年齢を重ねると積み重ねたものが自分を引き留める
ある程度のやる気や能力がある人は、年を重ねる毎に、難しい仕事を覚え、給料や立場も高くなります。
そうなると若いころよりもお金に余裕が出来、生活水準も上がります。
しかし、それがいざ転職、キャリアプランの変更となると自分の足を引っ張るのです。
今の仕事が好きなら問題はないですが、
もし「なんとなく我慢しながら続けていたらいつのまにか30代になっていた」となったらどうでしょうか?
30代で転職するときに別の職種に転職したら、給料が下がる可能性は高いでしょう。
その時、あなたは生活水準を下げることが出来るのでしょうか?
もしあなたがよくても家族は?ローンは?
・・・このように年を重ねる毎に、意図せずに自分自身が選択肢を狭めてしまうことが多々あります。
職種が合わない場合は、即、転職活動をしよう!
人によって、転職活動を開始する理由は様々です。
基本的に、私は、転職は自分が行いたくなったらすぐに開始するべきと考える立場なのですが、特に職種が合わないと思っている人はすぐにでも転職した方がよいです。
というのも職種自体が好きなのであれば、業界内で会社を変えるだけで済むので、給料が極端に下がったり、全く門外漢な仕事を割り当てられることはないでしょう。
一方、職種替えとなると、ほぼ確実に給料は同じか下がります。
若い時なら、もともと初任給とちょっとの昇格くらいなので、
早く第二新卒としてキャリアチェンジした方が、給料の下げ幅は下がります。
もちろん、会社を変えての同職種よりも仕事内容や業界の常識みたいのがわからないので、
ギャンブル感はありますが、そのギャンブルも年を重ねるよりも、前に実施した方が、ミスった時もリカバリが効きます。
常に「自分がどんな会社でどんな仕事がしたいか」というキャリアプランを考えよう
キャリア、年齢、家族、生活水準など様々な要因で年を重ねる毎に、自分の選択肢は狭まっていきます。
もちろんキャリアなんて転換してなんぼじゃ!という人もいますが、
多くの人は「職場環境の良い場所で、良い給料をもらいながら、自分の好きな仕事をする」のが目標だと思います。
凡人はある日突然、人生が変わったりはしないのです。
何十年か生きてきた人生はキャリアとして積み重なっていき、
転職市場ではその積み重ねを評価されます。
その積み重なったものが自分の合わない仕事だった場合、
新しくまた別のキャリアの山を築くのは困難を極めます。
自分の理想のキャリアプランに寄せていく(私の場合)
そのため、出来るだけ早く、自分の理想のキャリアプランに寄せていくことが重要になります。
私の場合、外資IT企業でITコンサルタントとして働いていますが、ITは好きなのですが、得意ではないんですよね。
それよりも人と話したりするのが、好きなので、「中途採用リクルーター」になりたいと考えています。
しかし、手当たり次第に中途採用リクルーターとして応募しても撃沈するのは目に見えているので、「IT企業のリクルーター」ということで少しずつキャリアを中途採用のプロに寄せていこうと思います。
もし、IT企業の中途採用リクルーターとして採用されたら、次回転職する際には、採用を行っているほぼ全ての企業が対象となり、また選択肢が広がります。
(もちろん自分が結果をだして、評価されないといけませんが・・・)
このように、もし理想のキャリアプランがあるならば、それに寄せていくイメージを持つことが重要だと感じています。
だから、まず最初に自分がどんな会社で働き、どんな仕事を行いたいのかというキャリアプランとそのプランへどう自分を寄せていくかを常日頃から考える必要があります。
そして、年を重ねる毎に、あなたはキャリアを積み上げ、選択肢が減少するということを覚えておいてください。