海外勤務希望なら、外資系IT企業よりもグローバル”日系”企業がおすすめな理由

からはち(@kara_hachi)です。

私は新卒の就活相談や20代~30代の転職相談を受けることがあるのですが、

その中で「将来は海外勤務をしたいから、外資系企業に絞って、就職活動しています!」という人がいるのですが、外資系企業なら海外勤務の機会が多いというのは誤解です。

日本に進出している外資系IT企業=本国の営業拠点

外資系企業が日本に進出する理由は「日本の顧客を増やしたいから」です。詳しく言うと、「日本に進出している外資系企業(=日本支社)の従業員はほとんど日本人だし、お客さんも日本人。」ということです。

そして、多くの大手外資系企業は全世界に支社を持っており、そこではローカルによるローカリゼーションが行われているのです。

そうなると「アメリカには本社のアメリカ人がいるし、中国には支社の中国人がいるのに、日本人の君を他の国で海外勤務させるメリットは?」

となる訳ですね。

そのため外資系企業だからといって、海外勤務の機会が多い訳ではないです。

まあ、本国の経営者の立場に立てば、当たり前ですが。勘違いしている転職希望者も多いと思います。

むしろ海外勤務(転勤)したいなら”日系”企業の方が、機会が多い

外資系企業の場合、日本からUSなどの本国での異動や転勤というのは、ほとんどありません。理由としてはいくつか考えらますが、その中でも外資系企業の採用は「ポジション採用」であることも大きな理由です。

ポジション採用であるため、簡単にリージョンをまたいだ異動はしにくいのです。

一方、体力のあるグローバル日系企業では今でも「若手に海外経験を積ませる」という考えの元、1~3年間の海外駐在を奨励しています。

そういう日本の慣習を抜いたとしても、本社が日本にあるなら、各国の支社へ研修を実施するという名目で出張や駐在というのは大いにあり、

逆に外資系だと「日本へ研修などを実施するために出張や駐在をする人」が多くいます。

日常的に英語を使う機会は外資系の方が、”比較的”多い

これまでの説明で「外資系って意外と英語使わないんだ~」と思う人もいるかもしれませんが、それはちょっと違います。

具体的に言うと、

全ての社員が日常的に英語を使う機会が多いのは外資系だが、一部の人が海外勤務をするのは日系の方が多いということです。

この記事に書かれている通り、実は外資系ITといえども求められる英語力は高くありませんが、他の日系ベンダー企業やSIerに比べて社内プロセスやオフショア開発でのコミュニケーションなどで英語が必要なので、日常的に使う機会は外資系の方が”比較的“多いのです。(ITに限らずだと思いますが、他を詳しく知らないので、一応、外資系ITという括りで。)

“比較的”と書いたのは、外資系と言えども日常からベラベラ英語で話しているという訳ではないということです。

一方、日系企業からの海外駐在となると、周りがほぼ外国人という状態になるので、外国語を使う機会は多くなるでしょう。

もちろんマイナー言語だったら、通訳がいるかもしれませんが、それでも現地語から英語への通訳が多く、駐在員自身がある程度、英語力がなければ話になりません。

外資ITベンダーの海外出張・異動・転勤に関して

実際に外資ITベンダー企業で働いている私からの目線を話します。

IT営業の場合

IT営業の場合はほぼ100%海外出張になり、転勤や異動というのはありません。

基本的には製品の販売研修や表彰、グローバル日系企業の視察同行などですかね。

ITコンサルタントの場合

ITコンサルタントの場合は、海外出張自体がそこまで多くないのです。製品の研修にしてもマニュアルと検証環境があったら自分でキャッチアップするほうが早いですし、本社でも研修動画などが共有されており、本社やサポートがある国からも研修講師が来日したりするので、それで事足りることがほとんどです。

ただITコンサルタントの場合、実際にプロジェクト導入時にも海外のサポートや開発、オフショア先などと関わるので、クリティカルなエラーやトラブルが起きた時に、海外出張して、作業したりすることがあります。

あとは、グローバル日系企業の海外支社のシステムトラブルで現地に行って作業しないといけない時とかですね。

本社勤務が出来る場合

殆どは英語が堪能なITスキルの高い開発者などでしょう。

サポートなど、営業やITコンサルタントよりも深いIT知識を持つ人達の中でもさらに開発スキルの高い人が希望して、本社異動を行います。

イメージとしては、アメリカの大学院を卒業して、コンピューターサイエンスの学位を持っている人とかですね。

ただ、前述した通り、外資系IT企業はポジション採用が中心なので、海外転勤となると、手続きが煩雑になるので、

「海外で開発がしたい」という人は退職して、直別の海外企業に応募するのが一般的です。

あとがき・・・

「外資系の会社だから、英語が活かせる!」という勘違いを持って入社した人々は高確率で早期退職しているな、というのが実際に働いている私の感覚です。

確かに英語が必要な機会は多くなってきていますが、それは「海外勤務が増える!」という訳ではなく、むしろITの発展で、リモートで日常的に英語を使う機会は増えるが、実際に現地で働く機会は減っていく、と考えています。

そのため、もし「絶対海外で働きたい!」という人はグローバル日系企業の中で手を上げるか、現地採用を考えてみてもよいかもしれませんね。