【忙しい論争】ITコンサルタントは激務なのか?⇒部署とプロジェクトによるけど…

からはち(@kara_hachi)です。

このブログも4ヶ月くらい更新していないことになりますね(汗)

社会人生活をしながら継続的にブログ記事を執筆する困難さを最近感じています。

はい。

ということで、今回は「ITコンサルタントという職業は激務なのか?」という論争に対して一石を投じたいと思います。

答えは「部署やプロジェクトによる」の一択

ITコンサル激務

見出しで答えは出てしまっていますね。(笑)

「なんだよ。そんなのどこの業界、会社も同じだよ」と思う人もいるでしょう。

ただその業界や職種特有の

”なんとなくの傾向”

というのを自分勝手に分析してみたいと思います。分析というより、私の感覚って感じですね。

花形製品を扱う部署は炎上しにくい

花形部署

ITコンサルタントとして働いている場合に炎上=激務になるのは色々な理由があります。

  • 案件の水準に満たしていない人員で対応しないといけない場合
  • 赤字案件
  • 社内に十分なナレッジが溜まっていない場合
  • あやふやな要件定義

等々、本当に様々な理由で激務になりがちです。

ただ花形の製品を扱っている部署だったりすると、ナレッジが十分に蓄積されており、その製品のエキスパートがうじゃうじゃいます。

つまり、「過去の蓄積があるから問題が起こりにくい」し、「問題が起こったとしても他社事例や質問できる人が多い」環境になります。

OracleならOracle Database, CiscoならCisco Webex, SAPならSAP, MicrosoftならAzureとかですかね。

(これは本当にヤマ勘ですが・・・笑)

花形部署の判断方法としては、部署の規模が大きいとか、主な売上であるということですかね。

外資系だと売上の内訳を公表していない場合も多いですし、組織図を見たとしても、名前だけだとどのような製品を扱っているのかわからないような場合が多いです。

そのためもし、就活や転職を考えるなら、その会社のコンサルの人と直接話をすることをおすすめします。

客先常駐の方が燃えやすい傾向あり(というよりオンプレや開発案件)

客先常駐炎上

ITコンサルタントとして働く場合、On-premise製品や開発を担当する場合、客先常駐で働くことが多くなるでしょう。

逆に、Cloud製品の場合は、客先常駐で働く必要はないので、自社で導入作業を行ったりします。

私は両方とも経験したことがあるのですが、やはり客先常駐型のプロジェクトの方が炎上しやすい傾向があると思います。

理由としては

  • 客が気軽に仕様変更や質問などをするため作業を上手く消化できない
  • 客先によって労働時間が制限される可能性がある
  • 外部へのアクセスやモバイルの持ち込み制限で問題解決に時間がかかる

など様々な理由があります。ITコンサルタントの客先の記事に関しては下記に記述しているので、ぜひご覧ください。

しかし、激務になりやすい一番の理由は客先常駐が主にOn-premise製品や開発を担当しているからだと思います。

Cloud製品は業務に製品を合わせるのではなく、業務に製品を合わせます。

そのため、基本的には「そんな業務に対応したい?Cloud製品だと対応できないですね~オペレーションの方を変えてみますか。」というノリです。

一方、On-premise製品や開発というのは、アドオン開発などで業務に製品を”合わせられてしまう”のです

例えば、ERPだと会計業務のカレンダークローズの修正は何月まで修正が効くのかというのは、Cloud製品なら「1か月、3カ月、6カ月」といった選択肢の中から選びますが、On-premise製品の場合は、コードの修正やアドオン追加でお客が望む期間で設定することが出来ます。

会社としては、そのアドオン開発を追加で受注できれば、利益になるので、喜んで受けますし、顧客もオペレーションを変える必要がないので、非常に楽なのです。

しかし、多くの企業のITシステムは導入し終わっているので、殆どは「システム更新」になります。

そうなると、その顧客仕様のプログラムやアドオンなどがそもそもアップグレード後にも利用できるのかと調査する必要がありますし、様々なソフトウェアのバージョンやらなんやら調べる必要があります。

仕様書も前回導入時にしっかり記入して、更新管理をしていればよいのですが、現状のシステムと書類がずれていることが多々あります。

例えば「システムにこんなプログラム更新かけたりしたけれど、仕様書には反映していなかったわ」という場合ですね。

そうなると、システム更新を担当する人はたまったものじゃありません。

事前の調査で分かればよいのですが、調査抜けした場合、エラーやバグによって発見することがあります。

そうなると事前に組んだスケジュールを大きくずれる可能性もあるのです。

このようにOn-premise製品や開発はCloud製品よりも考慮することや炎上する種がそこらへんにまかれているので、炎上しやすいのかなと私の偏見ですが、そう思います。(笑)

オンプレミスとクラウドの働き方の違いに関しても記事でまとめました。

顧客のITリテラシーや技術力によって炎上リスクは異なる

ITコンサルタントが対応するのは、基本的には顧客のIT部門の人になります。

通信事業や金融事業はITシステムが命という部分があるので、毎年多額のIT予算を投資しており、社内にも技術力の高いチームがあることが多いです。

しかし、流通や公共機関に関しては、トランザクション数が少なくITシステムが業務の命を握ることはありません。

(ITシステムが止まったとしてもファックスで発注とか出来ますからね。)

そのためIT部門ではなく、IT担当者というような位置付けの場合もあります。そうなると顧客のITリテラシーや技術力が低いため、自身がシステムを理解していない場合も多々あり、プロジェクトをすすめる上で色々と火種をかかえるケースがあるのです。

現役ITコンサルタントの私のスケジュール

1つの例として、ITコンサルタントとしての私のスケジュールを挙げてみます。

  1. 通常時:10:00-19:00
  2. 暇な時:12:00-16:00または有給休暇
  3. 激務時:9:00-22:00

みたいな感じですかね。

暇な時は家で勉強したり、社内タスクを消化したりしているのですが、こうしてみると社会を舐めているようなスケジュールですね。

こういう場合は有給休暇を取得したりもしています。繁忙期は休みがとりにくいので。

ただ、私の経験上では徹夜で作業というのは、システム移行のため24時間対応でやる必要がある場合だけでしたね。

もしあなたがワークライフバランスを大事にするITコンサルタントを目指すなら。

私からのアドバイスとしては、外資ITベンダーはよいぞ!ということです。

やはり日本のエンタープライズ向けのITシステムって外資製品が中心になっているんですよね。

富士通やNEC、NTTデータも非常に有名ですが、やはりガラパゴス製品はありますが、主力はSI事業となっています。

別記事に書きますが、やはりSI事業は激務になりがちです。

そのため、SalesForceやOracle、SAP、Adobe、Microsoft、AWSなどの自社製品を売りにしている外資ITベンダーに入社するのがよいのかなと思います。

まあ、もちろんここまで書いたのは、あくまで私の偏見なので、「外資ITベンダーでも炎上プロジェクトばかりアサインされるよ!」という人もいるでしょう。

なので、ここまでつらつら書きましたが、結局は「部署やプロジェクトによる」という身も蓋もない結論になってしまうのです。