大学生は知らない【新卒にITコンサルタントがおすすめな理由と裏話】を徹底解説

からはち(@kara_hachi)です。

「新卒でITコンサルタントというキャリアはどう思いますか?」という質問を受けます。Web業界なら「大学生時代にプログラミングでブイブイ言わせていました!」という人もゴロゴロいるのですが、

ITコンサルタントの場合、情報系がバックグラウンドにある人の方が遥かに少なく、多くは普通に大学生活を過ごし、たまにはインターンやアルバイト、留学、その後に就活して入社というパターンが殆どだと思います。

そのため大学時代でITコンサルタントという職業にイメージが湧きにくいんですよね。

参考: https://karakuri-hachidori.com/it-consultant-how-to-suit/

ここには、「あなたがITコンサルタントに向いているかどうか」を書いているのですが、それよりも一歩視点を引いて、「この売り手市場の中でわざわざITコンサルタントを選ぶ必要があるの?」という疑問に対して、実際に新卒でITコンサルになった私が、

ファーストキャリアとしてITコンサルタントをオススメする理由を書いていきたいと思います。

こんな人は新卒でITコンサルタントになるべきではない

まず最初にITコンサルタントになるべきではない人の特徴を挙げていきたいと思います。

ITの勉強が嫌いな人

先ほどの参考記事にも書きましたが、ITコンサルタントはITの勉強に関してアレルギーを持つ人はなるべきではありません。もちろん「ITの勉強が好き」という人は素晴らしいですが、ぶっちゃけNW、DB、MWなどが好きです!という人は中々珍しいですね。(笑)

周りを見ると、どちらかというと「ITの勉強が嫌いではない」という人の方が長続きする傾向があるので、「ITの勉強アレルギーがないこと」という表現をしました。

プログラマーでもエンジニアでもITコンサルタントでもIT技術職になるなら、営業や人事、マーケよりもシビアにスキルアップを要求されるので、勉強しないでなんとか誤魔化せる職種でもないんですよね。

人と話すのが嫌いな人

ITコンサルタントはSIerとは異なり、完全な技術職ではなく、顧客とミーティングしたり、社内調整することが多くなります。そのため人と会話するコミュニケーション能力は必ず必要なので、それにアレルギーがあると厳しいかもしれません。

参考: https://karakuri-hachidori.com/it-consultant-communication/

しかし、ITコンサルタントのキャリアとしては、一般的な出世とは別に、現場に居続ける場合も多いので、

「PMをやるよりもアーキテクトとして現場の仕事をしたい」という人も問題はないでしょう。

参考: https://karakuri-hachidori.com/it-consultant-career-paths/

自分でスケジュール管理が出来ない人

ITコンサルタントという職業はプロジェクト単位での働き方になるので、炎上プロジェクトに刺さっている時は、昼夜を問わず働く場合もありますが、プロジェクトが刺さっていない場合や、運用フェーズで安定しているプロジェクトにアサインされた場合は、家で仕事したり、有給休暇を取って旅行に行くように、会社と自分の都合を天秤にかけて調整する柔軟性が必要になります。

だから、9時-17時の固定で働きたいような人には合わない職種だと言えます。

と、ここまで書きましたが、「逆に新卒でITコンサルタントになるべき人」というのは上記を反対するだけなので、省略しますね。

ここからは「なぜ新卒にITコンサルタントというキャリアをオススメするか」ということを書いていきたいと思います。

新卒にITコンサルタントをオススメする理由をガッツリまとめてみた。

日本は世界的に見れば非常に珍しい新卒一括採用という採用方法を行っており、ポテンシャル採用という名の下、大学での専攻など関係なしに職種選択することが出来ます。

更に今は空前の売り手市場で、中小企業はもちろんのこと、大手企業でも新卒採用が難しくなっているということで、”比較的”希望の職種を選びやすい時代に、「なぜITコンサルタントなのか?」ということを現役ITコンサルタント目線で話したいと思います。

ITコンサルタントは転職して価値が上がる

これはIT人材全般に言えることかもしれませんが、ITコンサルタントも同じく人出不足が深刻で、ITコンサルタントはどの会社も常に募集しているため、”業界内異動”と呼ばれるほど、転職が多く、ダイレクトリクルーティング、リファラルリクルーティング等様々な方法でヘッドハンティングされるケースも多いです。

以前は”プログラマー35歳定年説”という言葉が広まった通り、「ITは若い人が行う職業」というイメージがあったのですが、今では完全に論破され、40歳でも50歳でもIT人材の第一線で働いている人は珍しくありません。

そして、その年齢になると他の業種だと中々転職しにくいですが、ITコンサルタントなら特別な人でなくても転職している印象があります。

初任給が比較的高い→転職に有利

ITコンサルタントの初任給は年400万円~600万円で推移しています。これは一般的な企業よりも100万円近く高い計算になり、これだけでも十分にメリットだと思います。

が、

そのほかにも新卒の時点で、給料が高いメリットがあります。

それは「転職するときのベース給料が高い水準のまま転職することが可能」ということです。

万が一、ITコンサルタントという職種や、就職した会社、周りの環境が合わない等の理由で、やむを得ず転職せざるを得ない場合でも、転職先の給料は「前職の給料を参考に上げる/下げる」となります。

つまり、第二新卒の場合、能力に関わらず初任給が高いか低いかで給料が決まることが殆どであるということです。

逆に初任給さえ高ければ、就活に失敗してもリカバリが効くということですね。

「転職が普通」という風潮がある

銀行や商社など人材の流動性が低い硬直した業界では、転職というオプションが忌避される傾向がありますが、Web業界と同じくIT業界も非常に人材の流動性が活発で、転職や異動がごく当たり前に行われています。

そのため転職に関するネガティブなイメージを持っていないので、より自分に適した会社や部署に行ける可能性が高くなります。

同僚や顧客に変な人が少ない

看護師や鉄道職員、警察官などBtoCかつ客を拒めない職業の場合、変な客が多い傾向がありますが、ITコンサルタントの場合はBtoBの仕事で、相手もITリテラシーを持っているので、変な客に当たりにくいということもメリットの一つに挙げましょう。

もちろん厳しい要求の顧客や、言葉遣いが厳しい客などがいますが、本当にヤバい変な客というのは比較的少ない職種だと思います。

やはりITはある程度の頭の良さが担保される職業ですので、

全体的にみんな理性的だとは思います。

私個人的には一緒に働く人や顧客がどのようなセグメントの人なのかというのはもっと重要視されてもよいんじゃないかなと思います。

ITコンサルタントはキャリアチェンジが容易

参考: https://karakuri-hachidori.com/it-consultant-career-paths/

ここに書いてある通りITコンサルタントは「キャリアチェンジが簡単」というのがあります。例えば、IT企業のマーケティング、セールス、セールスコンサルタント、サポート、人事などでも重宝されます。

それはなぜか?

実際に顧客に製品導入する技術があるからです。

最初から、営業やマーケティングに配属されると、製品を知らないのにも関わらず売らないといけない状況になります。

参考: https://karakuri-hachidori.com/it-sales-exam/

ここにも書きましたが、IT営業の話し相手は相手企業のIT部門の人々です。

もちろん「技術的なとこはコンサルへ」と丸投げすることは出来ますが、

それでも最低限のIT知識は必要になりますし、IT会話が出来るリテラシーがないとコミュニケーションコストもかさばり、それが営業の受注率にも影響してきます。

それは営業だけではなく、マーケティングでも、人事でも、経営戦略室でも基本の製品知識とそれに伴う技術が多少なりとも必要な場面は必ずやってきます。

だからキャリアの根底に「技術」や「製品知識」がある人は重宝されるのです。

もちろん営業からITコンサルタントへの異動も可能ですが、その場合は事前に「自分はこれくらい技術力がある」と証明する必要があり、遅れを巻き返すキャッチアップ能力も必要になります。

私の所感、、、

ここまでつらつらと新卒のファーストキャリアとしてITコンサルタントが良いという理由を書きましたが、

コインの裏表があるように、

ITコンサルタントにもデメリットというか離職率が高い理由などもありますが、それは別の記事でまとめていきたいと思います。

ITコンサルタントという職業は給料や待遇は確かに良いですが、

外資系投資銀行や商社に比べて上限年収などはそこまで高くありません。

しかし、40歳になっても、50歳になった時に、転職しやすいのはどちらか、キャリアチェンジはしやすいのか、という長い視点で考えてみたら、私はITコンサルタントという職種は総合的におすすめしますね。