【ITコンサル≠高学歴!?】超大手のITコンサルタントでも学歴は必要とされていないその理由

からはち(@kara_hachi)です。

ITコンサルタントと聞いて、「SIerとかの上流工程を行っているって聞くし、高学歴じゃないといけないのかな」という疑問を転職希望者や就職活動中の大学生から聞くことがあります。

が、実際は「学歴はそこまで必要じゃない」というのが私の考えです。

某大手外資系ITベンダーのケース

私は現在、現役のITコンサルタントとして仕事をしています。

私の周りを振り返ると、東京大学の院卒、京都大学の院卒、早稲田慶応はうじゃうじゃいるというのは紛れもない事実と思います。

しかし、よくよく聞いてみると、大学では日東駒専以下だったり、専門学校卒、高卒という方もいます。

「そんなの偶然でしょう?」と思う人もいますが、イレギュラーとして片付けられない比率(2割~3割)になっており、理由付けをしなくてなりません。

IT業界はそもそも人材の流動率がめちゃ高い

弊社の場合というより、IT業界全体的に人材の流動性が高いというのはまず一つの理由だと思います。

弊社でも他社からの転職である中途入社が殆どを占めます。

ITは「SQLが書ける」とか「業務用パッケージの導入プロジェクトのPMやっていました!」のように、自分が持っている技術を紹介しやすいんですよね。

例えば、私の場合だとオンプレミスのERPパッケージの導入を中心にDB管理、IaaS/PaaS分野でのサービス導入を行った経験があります!みたいな感じですね。

そのため、面談の際に、ある程度の経験と技術力というのが判断することが出来ます。これはWeb系も同じで、エンジニアやデザイナーが面接の時にポートフォリオを見せるのと同じような感覚かもしれません。

そのように「過去、何を行ってきたのか?どのような技術があるのか?」の方が遥かに重要なので、それより昔の学歴にはあまり興味を持たれないのでしょう。

例えば、「東京大学法学部出身で、IT未経験、前職は弁護士」みたいな人よりも「高卒だけど、SIerとして6年間インフラ製品を中心に開発し、パッケージ製品の導入PJのPMも何度も行ったことがある」の方がはるかに採用される可能性があるでしょう。

新卒採用の場合は学歴が重要 ※ただし会社の方針による

「ITコンサルタントには学歴は重要視されない」と書きましたが、それはあくまで転職者などの中途採用者に限ります。

新卒入社でITコンサルタントになる場合は、ほとんどの場合がポテンシャル採用になるため、差別化しやすい”学歴”が中途よりも重要視される傾向があります。

「Webサイト作りました!」とか「アプリを作りました!」というのは興味を持つのは十分理解できる一方、大学生の頃から、エンタープライズ(企業)向けのパッケージ製品の導入をしていましたと言う人はあまり聞いたことがありません。

理由は簡単で、エンタープライズ向けのパッケージ製品は「費用がとても高く、めんどくさい上に面白くない」からです。長期インターンでSIer業務をやっているなら別ですが、プログラムみたいに「無料で始められる」訳でもなく、非商用で使うなら、ライセンスに気を遣う必要があります。もし、商用で使うなら、何十万~何百万もかかる場合もありますからね。

それに、ドットインストールのような初心者向けのチュートリアルがある訳でもなく、勉強自体がかなり難しいのも大学生が独学するのには、適していないのでしょう。

面白さという観点であっても、ゲームアプリやSNSなどなら作ってみたいと思う人もいるかもしれませんが、BtoBである人事管理や会計管理、DBなどを面白いという大学生もあまりいないのが現状です。

少なくとも私は大学生の頃は全く興味がありませんでした。(笑)

そのため、新卒者は経験という部分で差がつかないので、ポテンシャル採用が主流になっているのです。

ただ、この場合(新卒のポテンシャル採用)は、会社や採用方法によって学歴の重要度が異なってきます。

公言はしていませんが、MARCH(明治、青山、立教、中央、法政)が一つの基準としている会社もあり、彼らはマイナビやリクナビなどに掲載していて大量のエントリーシートを捌いているため学歴で切らざるを得ないのです。

「大手企業ならマイナビに登録してるでしょ?それなら学歴ではじかれそう・・・」と思う人もいるかもしれませんが、外資系IT企業で、大量に新卒採用する必要のない会社はむしろダイレクトリクルーティングやリファラルリクルーティングを行っているので、

学歴以外の部分をじっくり見てもらえる機会が多く、さらにダイバーシティを重要視しているような企業だと、学歴よりも面白い経歴で採用される傾向が高くなります。

ちなみに弊社だと日東駒専くらいが下限ですかね。あとはよくわからない海外の大学から帰国して新卒入社している人もいますが、そのような人たちは学歴フィルターにはひっかかっていないようです。

高卒からITコンサルタントになる場合

正直、新卒でITコンサルタントになるのはかなり難しいでしょう。全てのIT企業のことを知っている訳ではないのですが、ITコンサルタントの部署があるような大手企業の場合、応募条件として、四大卒が必ず入ってきます。

そのため高卒でITコンサルタントになりたいなら、現実的なキャリアパスとしては、

SIerとして就職→PM経験まで行う→ITコンサルタントにジョブチェンジ

というのが、一番の王道なのかなと思います。

私の経験上、この王道パターンで入社してきた高卒・専門卒の方々はポテンシャル採用の人よりも優秀な場合が多いです。

ポテンシャル採用だと「やっぱりITが肌に合わないわw」という理由で辞める人が多いのです。

新卒が配属されてから、ぽろぽろ退職はしますが、ある程度の年次を重ねた人々はやはり優秀で、結局、高卒だろうが、大卒だろうが、仕事が合わない(出来ない)人が優秀な人が残るのではないでしょうか?

ちなみに優秀な人がチームや部の核のような存在になった時、待遇改善やマネジメントの下手具合、やりがいのある仕事を与えられない場合、逆に優秀な人がどんどん抜けていきます。

そこらへんはITの労働者の流動性の高さを感じますね。

特にIT人材は不足傾向なので、ITコンサルタントに転職したい人はぜひご連絡ください!